MENU

What’s QA/QC|品質マネジメントシステム(QMS)管理ソフトウェアならマスターコントロール

vol.01

What’s QA / QC ?

品質保証と品質管理は
どうちがう?

組織体制が適切な企業では、品質保証は製造業務から独立しており、
品質管理は製造業務の一部であると考えられています。
では、品質保証と品質管理の違いは何でしょうか?

  • QA=品質保証

    プロアクティブなものであり、基準と不一致な事柄の発生を防止することを目的としています。具体的には、品質保証が製品の品質を維持するための様々なルールや基準を策定します。

  • QC=品質管理

    一方で、品質管理はリアクティブなもので、検査や試験といった手法を通じて、基準と一致しているかどうかを確認することを目的とします。品質保証が策定したルールと基準に沿って製品をチェックするのが品質管理です。

例えば...この関係は、アメリカの州立大学に
おける
州政府と各大学にも存在しています

アメリカの州立大学は、州政府が定めた法令によって運用されており、各大学のキャンパスに配属された警察官などは、校内のパトロール等を通じて法令に準拠した環境であり続ける活動を行っています。
この場合、州政府の役割が品質保証であり、キャンパスに配属された警察官の役割品質管理と類似しています。

その為、州政府が存在しておらず、警察官だけで法令が制定されている場合、州内の他の州立大学との一貫性が崩れてしまい、同じ州立大学でも学校によって異なる状況が発生する可能性があります。

このような状況は企業でも起こりうる可能性があり、複数の工場で同一の製品を製造しているケースで、適用されている手順や規格、運用体制が異なる場合、様々な問題に直面するリスクがあります。

様々な利益相反による事例

FDAやISO 13485で記載のように、「製造部門から独立していること」、「適切な権限を有すること」が品質保証には求められています。組織図上で独立した体制を構築することまでは求められていないですが、管理対象となる全ての部門との関係において、利益相反を避ける必要があります。

一方で、独立した体制を構築せずに、品質保証に関わる全ての利益相反を回避することは、
一部の企業では難しいといった現実的な課題もあります。

品質保証が製造または開発とは異なる独自の組織として存在していない場合、様々な利益相反が発生する可能性があり、以下では、そのような事を要因とした事例をご紹介します。

報告体制、
部門評価及び業績目標/業績評価指標

品質保証担当者は、製造業務の重要業績評価指標(KPI)として、製品検査の合格率を最高業務責任者に報告しています。品質保証部門は、組立後の製品が不合格となってしまう原因になりうる原材料や構成部品の数を低減させる為、 検査に関する教育を実施し、中間検査や最終検査における合格率の改善を支援しています。

また、品質保証は製品毎のAQL(合格品質水準)を設定する役割も担っています。その為、優れたAQLとは、いかなる不適合品でも見つけ出すことができる基準であり、また、検査対象の数を増やすことにより、その精度を改善することができます。一方で、このような厳しい品質水準を設定した場合、検査の合格率が大幅に下がり、結果として、前述のKPI達成を遠ざけてしまう行動となる可能性があります。

実地調査の必要性

品質保証担当者は、製造部門がA社(サプライヤー)と開く会議に定期的に参加しています。この会議では、A社の業務プロセスや人員等に関する課題が議論されており、品質保証の担当者としては、A社に対する懸念や疑念が大きく、実地調査を実施する必要性があると判断しました。

B社は、現在、サプライヤー要件を全て満たしており、C社に関しては、要件を大幅に上回る実績を残してきていました。その結果、B社及びC社に対しては、実地調査は実施せず、質問票に対する回答を持って、各社の品質状況を確認していました。

しかし、別の機会で実地調査をB社及びC社に対して実施した所、B社では装置のメンテナンスが有効期限を超過していたり、煩雑な出荷判定を行っていたことが明らかになりました。C社でも類似した課題が実地調査によって確認されました。この3社との取引及びリスクが類似した内容である現状を踏まえると、A社に対して実地調査を実施する判断をしたのであれば、B社及びC社に対しても実施すべきであり、また、特定の担当者から得た情報だけで、各社の品質レベルを判断するというのは、偏った品質判断を行っていると言えます。

どんな改ざんが行われるのか?

ケーススタディ

設計検証試験(DVT)で適用される統計的手法の採用に関して品質保証は責任があり、次の表では、開発と製造それぞれに関連する利益相反のポイントを説明しています。万が一、品質保証の独立性が担保できていない場合、下記のようなケースにおいて適切な判断ができていないという懸念が発生します。

  • 必要データ量の改ざん

    統計的手法 = データを集める方法

    • 開発開発

      記述統計(平均、SD、レンジなど) 仮説検定

    • 製造開発

      グラフ法 (散布図/折れ線グラフ、パレート分析、Frequency Over Time Plots等)

    利益 = 改ざん方法

    • 開発開発

      試験報告書の作成に十分なリソースを確保する上で必要となるデータ量が最小限で期日が守れる統計的手法を選択

    • 製造開発

      製造工程内で使用される自動試験システム/装置を使用する製品属性に関する特性データを得る設計確認試験の使用

  • サンプルサイズの改ざん

    統計的手法 = データを集める方法

    • 開発開発

      ・仮説検定
      ・受入サンプリング計画(不具合重大度は軽度/軽微で高いAQL)
      ・実験計画法

    • 製造開発

      信頼水準または信頼度水準(高)AQLを下げた受入サンプリング計画分散分析(ANOVA)

    利益 = 改ざん方法

    • 開発開発

      サンプルサイズが最小のもの、あるいは試作品及び技術の構築に対する開発予算に応じてサンプルサイズを調整

    • 製造開発

      合否判定率の予測可能性を高めるためにサンプルサイズを拡大

  • 不適合品の修正コストの改ざん

    統計的手法 = データを集める方法

    • 開発開発

      ・実験計画法
      ・AQLを下げた受入サンプリング計画
      ・信頼水準または信頼度水準(高)

    • 製造開発

      ・AQLを下げた受入サンプリング計画
      ・信頼水準または信頼度水準(高)

    利益 = 改ざん方法

    • 開発開発

      フィードバックに対するコスト-最先端/デザイン力

    • 製造開発

      生産停止または回収の回避

  • 仕様変更の改ざん

    統計的手法 = データを集める方法

    • 開発開発

      ・グラフ法 (散布図/折れ線グラフ、パレート分析、Frequency Over Time Plots等)
      ・実験計画法
      ・分散分析(ANOVA)

    • 製造開発

      記述統計(平均、SD、レンジなど):製造装置の記述統計の評価に使用可能

      記述統計(平均、SD、レンジなど):サプライヤー要求事項または材料受入に関する要求事項の定義に仕様可能

    利益 = 改ざん方法

    • 開発開発

      材料及び技術に従って正確な仕様の策定

    • 製造開発

      変更された仕様(現行DMRの力量)とプロセスバリデーションへの影響を試験する製造装置

      サプライヤーの実績/サプライヤー評価:最新の仕様または最新の要求事項に対するサプライヤーの適格性評価(環境モニタリング、機器のニーズなどに対する潜在的影響)

品質保証が製品の品質を保証するためには、

組織内で「独立」
していることが必須 組織内で「独立」
していることが必須

品質保証と品質管理、それぞれの責任

  • 品質保証の責任

    プロアクティブであり、不適合品の生産を回避することを目的としています。

    ・文書管理 ・品質記録管理
    ・変更管理 ・統計的手法の選択
    ・不適合材料:調査及び廃棄 ・苦情管理
    ・設計管理 ・環境管理
    ・ソフトウェアリリース ・ラベル管理
    ・サプライヤー評価とモニタリング ・最終製品/出荷
    ・サプライヤーに対する是正措置 ・滅菌品の出荷
    ・社内監査 ・機器原簿(DMR)
    ・査察サンプリング計画策定 ・機器履歴簿(DHR)
    ・是正・予防措置 ・品質課題に対する傾向分析
  • 品質管理の責任

    リアクティブで、検査及び試験のメカニズムを用いて不適合品を検出、隔離することを目的としています。

    ・材料検査
    ・マテリアルハンドリング(材料取扱い)及び保管
    ・不適合材料:調査及び隔離
    ・返品承認
    ・モニタリング及び測定装置の管理及び較正
    ・中間検査及び試験
    ・最終製品検査
    ・環境モニタリング
    ・ラベリングに対する査察

本投稿は、英語の文献を元に翻訳または抄訳及び校正を行っており、本サイトに掲載されている全ての情報や画像の著作権は、当社(マスターコントロール株式会社)に帰属します(他社提供のクレジット表記入り画像等を除く)。コンテンツの再発行及び再配布は、個人利用の場合を除き、当社より許可を得た場合のみ可能です。また、本ブログを含む当社のWebコンテンツを利用することで発生する損害やトラブルについて、当社は一切の責任を負いません。

関連記事

お問い合わせ

本コラムに関するご質問から、
製品やサービスの相談までお気軽にお問い合わせください。

 Ⓒ Copyright 2000-2017 MasterControl K.K.
ALL RIGHTS RESERVED.

ページのトップへ