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リスクマネジメントとヒト【後編】|ニュース&コラム|品質マネジメントシステム(QMS)管理ソフトウェアならマスターコントロール

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リスクマネジメントとヒト【後編】

2019-04-18

本記事は連載企画の後編です。前編をご覧になりたい方は、こちらをクリックしてください。 

できることは何か

下に示した2x2の表をご覧ください。各マスに記載される内容を確認し、シナリオをそれぞれのマスに当てはめます。
 

 

  1. 既知のリスクに対する備えがある: リスク管理を運用する大部分の企業は、この体制で行っています。 
  2. 既知のリスクに対する備えがない:いわゆる知らぬが仏の状態で、多数の企業が該当します。この状態に陥っていることには、何か理由があるのでしょうか?
  3. 潜在的なリスクに対する備えがある: 真摯な姿勢でリスク管理に取り組む企業は、ここに該当するでしょう。不測の事態が発生する可能性もありますが、概して、ここに該当する企業は、どこよりも堅実と言えます。
  4. 潜在的な備えなし: この中で最も好ましくない状況です。何も気にしない、心配しない。そんな状態を続ければ、必ず大きな問題を引き起こします。

リスクマネジメントの能力を磨くには、現状に甘んじることなく、どんなに過酷な状況であっても現実に直面することが重要です。

・ 私の母は、ペースメーカーの植込み手術を受けた2日後に、苦痛を訴えました。心拍数が40代まで低下し、ペースメーカー留置前と同じ状態であったため、病院に急いで電話しました。すると、予想の範囲内だと言われたのです。これが予想の範囲内であるならば、そもそもなぜペースメーカーの留置が必要だったのでしょうか。議論の後、ようやく検査入院が認められました。リードを1本抜去し、新たなリードと置換して、母は退院しました。病院の品質管理の責任者等に面会を試みましたが、曖昧な説明のまま面会を拒否され続けたことが、何よりも耐え難いことでした。最終的に私が受けた説明は、リード抜去率は5~10%であり、このことについては想定内であったというものでした。もし私が仕事で出張にでも出かけており、母が自宅で一人でいたとしたらどうなっていたのでしょうか?私の対応は、上記4マスのどれに該当すると思いますか?病院は、どうでしょうか? 

最初にお話ししたSOPの問題に戻りましょう。上記の例において、あるいはその他の多くのケースにおいて、こうしたやり方は「経験と勘による」ものだと言えるでしょうか?そうでなければ、スマートな種だと認識している私達がどうしてこのような選択をすることが説明できるのでしょうか。

本稿のすべての内容に関する著作権は、Rai Chowdhary氏にあり、著者の許可に基づきMasterControlが使用することが許可されています。

References
1: http://www.cnn.com/2010/OPINION/07/16/ted.future.of.humanity/index.html
2: Tversky, Amos; Kahneman, Daniel (1981). "The Framing of decisions and the psychology of choice". Science. 211 (4481): 453–58. Bibcode:1981Sci...211..453T.doi:10.1126/science.7455683. PMID7455683.
3: https://alwaysculture.com/hcahps/communication-medications/8-most-common-causes-of-medical-errors/
4: https://www.health.harvard.edu/cancer/radiation-risk-from-medical-imaging
5: http://news.mit.edu/1994/safe-0105
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著者のご紹介
Ray Chowdhary


Rai Chowdharyは、MS、CQE、CQM、CQA、6-Sigmaブラックベルトの資格を有し、著者、ビジネスコーチ、また起業家として活躍中。 ライフサイエンス、航空宇宙科学、自動車、食品、化学プロセス業界において30年以上に渡る経験を積んできました。近年は、経営、品質、製造の監督を担当する経営幹部としてさまざまな役職を務め、その実績には、世界初で唯一の放射線遮蔽クリーム、スイスの親会社であるSulzer Innovation Awardを受賞したチタンとコバルトクロムの結合など、数多くの技術とデバイスの発明と実用化等さまざまです。
また、動物試験及び前臨床研究のデザイン及び実施、データ分析、及びポリマー・ セラミック複合骨空隙充填材のスケールアップ製造に関するコンサルティング業務に重点を置いています。 さらに、FDAと協働した製品の規制プロセス、QMSのセットアップ、医療機器のISO 13485及びCEマーク認証取得にも尽力。ソースから使用場所へのサプライチェーンのマッピング、効率の最適化、リスク要因の排除においても主導的役割を果たしています。 彼が率いるチームは、概念設計からパイロット、商業規模の製造まで、製品ローンチまでの牽引役でもありました。 GE、Phillips、Siemens等フォーチュン500(Fortune 500)の企業を主要クライアントとし新人研修に貢献したことも注目に値します。
Intermedics Orthopedics/Sulzermedica、Applied Materials、Dell、DuPont、BLOXR、Edwards Life Sciences、Reckitt Benckiser、Glaxo、 Amedica, Lam Research、Intuitive Surgical及びAbbott Spineは、彼が従事した企業の一部です。

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