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電子化で実現する安全で連携・連動した製造プロセス

2021-06-03

新型コロナウイルスによる世界的な混乱は、リモートによる監査の実施サプライチェーンにおける課題の対応、紙媒体に依存した製造プロセスなど、製造分野における様々な弱点を露呈しました。また、リモート接続ができない環境の解消や、業務間における電子的な連携・連動に対する取り組みが急務となりました。マッキンゼー社が経営者を対象に実施した調査によれば、新型コロナウイルスの影響により、顧客・サプライヤーとのやり取りや社内の電子化が3-5年は前倒しになったと回答しています。

マスターコントロールのストラテジック・グロースのSVPであるBrian Curranと、プロダクト・マネージャーであるKatie Farleyは、先日、ウェブセミナーにて講演し、新型コロナウイルスを通じて明らかになった製造現場の課題や電子化の理由等について説明しました*¹。

そして、新型コロナウイルスによる課題を乗り越えるには、デジタル技術によって現場の安全性と生産性を高めつつ、一部のリモート勤務をしている従業員も接続可能な環境を維持し、生産性を向上させることが重要であると述べました。


紙運用による製造プロセスの課題

新型コロナウイルスが製造の現場で明らかにした課題の一部には、紙のプロセスが根強く残っている点が関係しています。紙で運用している場合、その紙を直接やり取りする必要があり、レビューや検証を行うには物理的にその場所にいる必要があり、遠隔地やソーシャルディスタンスの観点からも課題があります。

また、紙のプロセスは煩雑で非効率であり、ミスも発生しやすくなります。また、新型コロナウイルスによる世界的な危機の環境下では、製造量やスピードの調整が必要不可欠であり、このような変化の激しい状況では特に問題が顕著になります。

次に、CurranとFarleyは、紙を使用した製造プロセスの限界について話しました。

  • 様式の課題:様式の作成や一貫性の維持、変更の管理など、運用には様々な課題があります。
  • QAによるレビュー時の課題:レビューを行い製品を出荷するには、数日から数週間を要することがあります。紙運用の場合、製造が完了するまで気付かない問題も多く、結果としてレビューや課題解決に遅延が発生します。
  • 企業としての課題:データの誤記載などの人的なミスは、防ぐことのできた逸脱報告や製品のリコール、行政処分など、より深刻な問題を引き起こす可能性があります。


このような紙運用に起因した問題発生の結果、ミスに繋がりやすく、製造プロセスに遅延が発生することもある為、製品を効率的に市場出荷する上での障害となっています。


リモートでデータやレポートにアクセス

新型コロナウイルスの発生により、多くの人々がリモート勤務を開始し、その新しい環境への適用が急務となり、電子化の必要性が浮き彫りとなりました。設計や製造は現場での業務を伴う性質がありますが、役割によっては、電子化されたシステムがあることで、場所を問わず、業務を遂行することができています。

リモートでもデータやレポートにアクセスが可能なツールを活用することで、企業は電子的なアクセスを手に入れることになり、可視性や共同作業を向上させ、紙運用による製造プロセスの課題を解決することができます。

そして、紙運用では実現できない方法で、複数業務を連動・連携することに繋がるのです。


電子化を通じて連動・連携した製造現場の利点

CurranとFurrayは、ペーパーレスと複数業務を連動・連携した製造現場には、次のような利点があると述べました。

  • 合理的なマスターテンプレート管理:ソフトウェアでマスターテンプレートを作成することで、その作成プロセスや承認も電子的に処理できるようになります。また、共通設定や関連製品等を管理するツールを活用することで、効果的で柔軟に管理することができます。
  • データインテグリティーの向上:データの整合性確認を自動的に行うことにより、人的なミスを排除し、製造工程における入力ミス等をリアルタイムで修正することができます。データの整合性を改善することで、再作業のリスクを低減し、レビューの短縮や製品品質の向上に繋げることができます。
  • 逸脱の削減、紙文書を探す手間を排除:製造プロセス全体を通じて、計画的及び計画外逸脱の記録や評価、承認を統合管理することが可能です。そして、逸脱の件数を削減し、製造工程の最後で、文書の入っているフォルダーを探し回るような状態を回避することができます。
  • 可視性とトレーサビリティーの確保:ソフトウェアをERPなど他の主要なソフトウェアと連携することで、システム間におけるデータ共有を自動化し、データの精度を高め、製造プロセスに関わるデータの全体像を把握することができます。

「このようなメリットを通じて、従業員は、時間をより効率的に価値のある方法で使うことができます。品質に関わる担当者であれば、文書を探したり、署名を修正する為に人を探すのではなく、製品品質やプロセスの改善に集中することができます。その結果、人々はより価値のある業務に時間を割り当てることが可能になるのです。」

まとめ

新型コロナウイルスが発生する前から、多くの課題が品質や製造には発生していましたが、それらの課題がより顕著になり、一部では悪化する事態も発生しました。一方で、既に電子化を推進していた企業では、このような危機的状況下でも事業を維持し、価値を向上させることも実現しました。

本ウェブセミナーでは、実際のお客様の事例やデータの連動・連携、継続的改善、分析などについてもご紹介しています。


参照

  1. How COVID-19 has pushed companies over the technology tipping point—and transformed business forever,” Laura LaBerge, Clayton O’Toole, Jeremy Schneider and Kate Smaje, McKinsey & Company, October 2020.
     

著者のご紹介
James Jardine


David Butcherは、ニューヨーク州立大学パーチェス校にてジャーナリズムの学士号を取得後、Technology Marketing社及びThomas Publishing社にて編集者として従事、現在はマスターコントロールのMarketing Communication Specialistを担当しています。

本投稿は、英語の文献を元に翻訳または抄訳及び校正を行っており、本サイトに掲載されている全ての情報や画像の著作権は、当社(マスターコントロール株式会社)に帰属します(他社提供のクレジット表記入り画像等を除く)。コンテンツの再発行及び再配布は、個人利用の場合を除き、当社より許可を得た場合のみ可能です。また、本ブログを含む当社のWebコンテンツを利用することで発生する損害やトラブルについて、当社は一切の責任を負いません。

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